6月7日(木)曇り時々晴れ

毎年この季節になるとスルメイカの子供が阪神間の沿岸に回遊してきますが、中でも武庫川一文字は第一級のポイントとして知られています。

僕も過去何度かスルメイカを狙って釣行したんですが、あまり良い記憶はありません。

昨年(このブログを始める前)の釣行ではたった5ハイ(型は同長20cmあり良かったです)でした。

いつもそうですが、昨日までは良く釣れてたのに当日はダメというパターン、まっ回遊性の生物ですからしかたありませんが。

ここ数年、武庫川一文字では多い人で50ハイ、で3~4日釣れるとその後パタっと止まるといったことの繰り返しだったんですが、今年は様子が違います。

5月後半から釣れ出したスルメイカは日増しに大きくなりつつ、その勢いは変わりません。

と言うか、日毎に釣れ盛ってきて連日40~50は当たり前、人によっては三桁釣りも出る始末、潮もお構いなしにそれが2週間以上続いてるんです。

これは行かない手はありません、いや、イカねばなりません!(笑)

渡船屋さんに確認すると土日は超混雑で時間によっては一文字に上がれないかも知れないとのこと。

ここで頭を過ったのが昨年タチウオ狙いの時に、同様の理由で武庫川渡船が利用できなかったことです。

その時は久保渡船を利用したのですが、久保渡船のHPでは情報が乏しく今回のスルメイカは武庫川渡船で行くことを決め平日釣行と相成りました。

朝は眠くて昼間は暑い(軟弱者です)ので午後から半夜にかけての釣行です。

今回は目標は最低50パイ(心の中ではあわよくば100パイなんて思っています)です。

武庫川渡船受付、餌から道具まで揃っています。

120607受付

桟橋から沖合の一文字を眺めるの図です。

120607一文字

朝からの釣客を乗せて渡船が桟橋に帰ってきました。

120607渡船1

緑がシンボルカラーの武庫川渡船です(因みに合併前の斎藤渡船は黄色、宮本渡船は青がシンボルカラーでした)。

120607渡船2

武庫川一文字は1番から9番の船着き場があり、武庫川渡船は2番から6番に渡しています。

どこでも釣果は変わらないとのことなので、一番空いている4番に渡り、少し西に歩いたところに陣取りました。

釣り座より東側、大阪方面を望む、の図です。

1206074番東

続いて西側、神戸方面です。

1206074番西

この写真では左側が外海で、海面まで5mほどあり、足場も狭く結構怖いです。

この外海でイカを釣ります。

釣り方はウキ釣りで、専用の串針に餌のキビナゴを括り付けて投入します。

潮はゆっくりと西から東へ流れているので、やや西に向かって仕掛けを投入し広く探ります。

しばらくしてウキが丁度正面に来たところでピョコンと海面に横たわりました。

いわゆる食い上げですね。

合わせを入れて確実に針掛かりさせます。

心地よい重量感とともに本日の第一号が上がってきました。

120607スルメイカ1

同長13cm程のスルメイカです。

この時期にとれるスルメイカの子供は麦秋に因んでムギイカと呼ばれています。

あまり大きくて固いものよりこのムギイカが美味しいんです。

その後も数ハイ追加したところで本日の特命第一弾、「沖干し」作りの開始です。

「沖干し」とは日中の船のイカ釣りで、釣り上げたイカを生きたまま開き、船上でロープに釣るして太陽と潮風で乾かした干物です。

今回は船釣りではありませんが、遥か沖合の一文字で動かない船のようなものです。

太陽と潮風さえあれば問題ありません。

沖干し風景です。

120607沖干し1

なかなか良い絵面でしょう?

そばを通りかけた人が興味津々で話しかけてきました。

   「いやあ、これは凄いですね、今作りはったんですか?」

   「そうですよ、生きている内に開いて干したんです」

   「面白い、良くされるんですか?」

   「いえ、今回初めてです」

   「こんなところで一夜干しかぁ~、うまそうですね」

   「一夜干しではなく沖干しです(昼間やのに一夜干しにはならんやろと心で呟きながら)」

他の人も珍しそうに見ながら通って行きます。

一通り沖干しの仕込みが終わると今度は特命第二弾、「沖漬け」作りに入ります。

「沖漬け」は元々漁師料理で、撮れたての獲物を生きたまま醤油タレに漬け込んだものです。

これも沖干しと同じで「獲れたてを生きたまま」が大事なんです。

今回この特命実行のため、前日より特性のタレを仕込みました。

特性のタレとは醤油と酒、味醂を1:1:1の割合で合わせ、煮てアルコールを飛ばしたものです。

これをフタ付きのシール容器等に入れ、釣った傍からイカを放り込みます。

120607沖漬け1

こうして放り込まれたイカはどんどんタレを吸って全身にくまなくタレが沁み渡ります。

あとは家に持ち帰り冷蔵庫で寝かせて味を馴染ませるだけです。

漬け込んで1日、2日はまだまだ荒々しい感じですが、1週間から中には冷凍庫で2~3か月寝かせる方が良いといった意見もあります。

今回は幾つかのパターンで味の変化を見ようと思います。

沖漬けの仕込みが終わりあとは数をどれだけ伸ばせるかです。

気合いを入れて仕掛けを投入すると、ナント1本の串針に2匹のイカが掛かっているではないですか。

いよいよ時合い到来、辺りも薄暗くなってきて、さあ、これからが勝負です!

しかし・・・アカン、あきません、ダメです。

日が暮れてからは全くアタリがありません、他の人も同様です。

結局最終9時まで粘ったんですが追加はなく、釣果は40パイで打ち止め、目標達成はなりませんでした。

帰りに渡船スタッフに聞いたんですが、今日は夜はダメだったとのこと、結局沖干し作りで手を休めていた時が一番釣れていたのかも知れません。

目標達成はできませんでしたが、特命1と2を遂行することができてそれなりに満足でした。

スルメイカです。

120607スルメイカ2

全体的に少し小さめで13~15cm位、最大で17cmでした。

半夜釣りの日はいつものことですが、晩酌が遅くなります。

翌日のことを考えると早く寝た方が良いのですが、新鮮なイカ刺しや沖干しのことを想うともうダメですね。

とりあえず近所のコンビニでサントリーの金麦を2本買ってきて準備OKです。

今回は目標未達成なのでビールではありません(笑)

まずはイカの刺身です。

120607イカ刺し

スルメイカはアニサキスという寄生虫がいる場合があります。

普段は内臓に寄生しているんですが、死ぬと内臓が住みにくくなるのか、身の方に移動してくるそうです。

このアニサキス、肉眼で見えるので取り除くことができます。

ただ、ムギイカサイズの子供の場合はあまり付いておらず、また鮮度が高いと身に移っている率がグンと下がります。

だからこそ釣り人の特権料理であり、またこのことが禁断の味と言われる秘密なんですね。

なお、このアニサキスは加熱するか-20℃で冷凍することで死んでしまうので通常の料理では全く問題ありません。

いつものように嫁さんや子供が寄ってきて、横からつまみだします。

嫁さんに「寄生虫おるかもしれへんで」と言うと「大丈夫、死なへん」と言ってパクパク食べていきます。

いやぁ~豪傑ですね(笑)

続いては沖干し、軽く炙っていただきます。

120607沖干し2

まずは一口、ん、うまい!これはかなりいけますね。

自分で作ったものだから余計そのように感じるのかも知れませんが、固すぎず、柔らかすぎず絶妙な食感です。

欲を言えばもう少し大きいサイズだと食べ応えがあったんですけどねえ~。

ところで、イカはビール系より日本酒が合うかなと思いました。

今度は自家製沖干しを肴に、純米大吟醸で一杯やりたいですね。

となると、イカよりお酒のてあての方が問題ですね。

何せ高価ですから(笑)。

ではまた。

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